現在、国立博物館となっているこの大宮殿は、傷みがかなり進んでいるものの見事な彫刻が施された建築物で、シルヴァン朝最盛期の繁栄を窺うことができる。また、旧市街にそびえたつ乙女の塔はバターを象徴する建物で、高さ三二メートル。塔の上からは輝くカスピ海を見渡すことができる。しかし、二〇〇〇年以降、数回起こった地震で、街は大きな被害を受けた。また、祁市開発が進行する中、明確な保企政策がみられず、修復への取り
利害関係者と具体的な保護措置... の続きを読む
江戸時代の人びとも、温泉がもたらす自然のおもしろさには興味をいだき、それを記録していた。地下から熱い温泉が湧き出すことでさえ不思議であった時代、間欠泉や噴泉という温泉のパワーを見せつける泉源は、物見高い江戸人にとって格好の見物対象であった。彼らは、時に感動し、時に怖れおののきながらそれらと向き合った。また湯への熱いまなざしは、色や濁りのみならず、そこに生息する虫を薬とするにいたるまで徹底したものだ
温泉がもたらす自然のおもしろさ... の続きを読む
初めて一人でツアーに参加したのは、イタリアへの旅でした。それまでに何度か海外へ行ったことがありましたが、ヨーロッパ方面は初めて。ローマからミラノへと、イタリアを北上する行程です。同行してくれた添乗員さんが女性で同年代だったし、他の参加者のみなさんも親切で寂しいと感じることもなく楽しく旅ができました。この旅の中で一番印象深かったのは、ミラノの街で単独自由行動をしたことです。イタリア語なんて全くできま
初めての一人参加でのツアーの旅行... の続きを読む
手がけたのは、「富士山が汚いことを伝えるPR」だった。続く清掃活動は、地元のNPO団体「富士山クラブ」と組んで、スタートした。以来六年、驚くほどの変化が起こっている。当初は二〇〇人程度だった清掃登山の参加者は、現在三五〇〇人以上にも膨らんで、毎年全国から有志が集まってきてくれる。おかげで五合目までのゴミは大変少なくなった。また、最初は協力的でなかった自治体や環境庁の態度も徐々に変化して、バイオトイ
一歩また一歩、着実に前へ進んでいきたい... の続きを読む
公共の交通機関を利用する際のポイント。一番心配なのは、チビちゃんの「トイレ」ですよね。大人なら少しの間ガマンできますが、子どもは待ったナシ!!電車などの場合は、できるだけトイレに近い車両を選びましょう。自由席なら無料ですが、どうしても混んでいる列車に乗らなければならない場合、指定席をとっておく方が良いでしょう。指定席なら通路に他のお客さんが立つこともないので、大人も子供もゆったり過ごすことができま
チビちゃん連れの家族旅行... の続きを読む
「文化的景観」とは、一九九二年に新しく導入された世界遺産の一概念である。カテゴリーでいえば「文化遺産」だが、農村や牧草地、庭園や公園など自然景観に守られたり、一体化して価値を高めている文化遺産、あるいは宗教的な意味合いを持つ景観などを指す。文化的景観の第一号は、ニュージーランドの先住民族であるマオリ人の尊崇の対象となっているニュージーランド北島の火山、トンガリロ山だ。人と自然を精神的に結び付けてい
CulturalLandscape=文化的景観とは... の続きを読む
肥薩線は熊本県の八代から球磨川に沿って遡り、人吉を経て霧島を見ながら南下、日豊本線に接続する隼人駅までの路線である。肥薩とは肥後国と薩摩国を指すが、厳密に言えば隼人駅は大隅国で薩摩ではない。これは昔日豊本線がまだ都城から現在の吉都線経由で吉松までであり、そこから南の鹿児島までの区間が肥薩線だった歴史を反映している。実は肥薩線は昭和二年(一九二七)までの鹿児島本線で、博多から鹿児島へ行く列車は必ず八
ループとスイッチバック、日本三大車窓−肥薩線... の続きを読む
最近では自動改札が全国各地に普及していて、途中下車駅で乗車券を入れても、ちゃんと出てきて途中下車扱いにしてくれる。係員のいる改札では「途中下車します」と宣言すること。途中下車印を捺してもらって改札を出るのが決まりだが、最近はこれを省略する駅が増えているようだ。一〇〇キロまでの乗車券には必ず「途中下車前途無効」と印刷されているはずだ。途中下車できるのはおおむねJRだが、一部の私鉄にも途中下車の制度が
途中下車可能路線は減少傾向... の続きを読む
香港発着四泊五日クルーズ香港〜三亜(中国・海南島)〜ハロン湾(ベトナム)〜香港シンガポール発香港着六泊七日クルーズシンガポール〜ホーチミン市(ベトナム)〜ダナン(ベトナム)〜香港香港発シンガポール着七泊八日クルーズ香港〜マニラ(フィリピン)〜コタキナバル(ボルネオ島・マレーシア)〜バンダルスリブガワン(ブルネイ)〜シンガポール……などこれらのクルーズも、日本から香港やシンガポールへの往復航空券代込
不安のない洋上生活を送ることができる... の続きを読む
小ぶりのバスに二〇人くらいの客を乗せて、ソウルを貫く大河、漢江に沿ってソウルを後にすると、車窓は次第に農村らしい風景へと変わってくる。一時間半あまり経って大きな橋を渡ってすぐの町が江華島の中心だった。ここから代表的な支石墓までは、路線バスもあるようだが、かなり不便そうなので、バスターミナル前に停まっていたタクシーをつかまえて、「チソクミョーカジ(支石墓まで)!」と叫ぶと、わかってもらえたのか、運転
滞在時間は一〇分ほどだった... の続きを読む
関西汽船と同じく「さんふらわあ」の船を持つダイヤモンドフェリー。その航路には神戸(六甲アイランド)〜大分直行便と、関西汽船との共同運航の寄港便(大阪ATC〜神戸六甲アイランド〜今治〜松山〜大分/「さんふらわあこがね」)がある。直行便には二〇〇七年一一月に「さんふらわあごーるど」、そして翌年二月には「さんふらわあぱーる」という新造船が相次いで投入された。キャビンカテゴリーも従来の二等、一等といった名
最新の「さんふらわあ」を擁するダイヤモンドフェリー... の続きを読む
パックツアーはキャンセル料がかかる期間に入ると急に整理が進んでくるからだ。エアラインはここから「調整」に入る。格安券の乗客を正式に予約(ブッキング)し、大幅に上回っていれば、団体客、格安客を空いている経由便などに回す。それでも予約数が十分に減らなかったり、正規運賃客からの予約が入ったりして、なかには一〇〇%を上回った状態で当日を迎えてしまうフライトもある。そうなると、エアラインは格安券をチェックイ
空港で飛行機に乗るまで安心はできない... の続きを読む
街の歴史を紐解くため、私たちはアルベロベッロから車で二〇分ほどのところにある隣街、コンベルサーノ市に向かった。ここは、かつてこの地方一帯を統治していた、コンベルサーノ伯爵家の本拠地。伯爵の屋敷や別荘などが今も残されている。そのひとつ、マルキオーネ城には、一六二〇年に当主になったある人物の貴重な肖像画が飾られていた。ジャンジローラモ伯爵。サーベルを抜いて立つ軍服姿のこの人物こそが、トウルッリの都、ア
知られざる苦難の民衆史... の続きを読む
LCCの航空券は、ネットにつながったコンピュータとクレジットカードさえあれば、世界のどこからでも航空券を買うことができる。白宅でも、ネットカフェでもいい。無線LANにつながっていれば、路上や公園のベンチでも、航空券が手に入る。航空会社や旅行会社に出向いたり、連絡をとる必要がないのだ。関空とマモフの間に週3便というフライトで、就航から1ヵ月ほどというセブパシフィック航空の知名度はそれほど高くない。日
ネットにつながったコンピュータから買う... の続きを読む
渋谷の「セルリアンタワー東急ホテル」。渋谷の駅から、歩道橋を渡って少し歩かねばならないのが難点だが、それさえ辛抱すれば、実に居心地のいい、ワクワクする空間が待っている。二万円を軽く超えるが、二七階、最低でも一九階という高層階からの眺め、開放感はそれだけの価値は充分ある。レストランも充実していて、場合によってはホテルの中だけで済ませられるのも便利だ。ただ贅沢もこのあたりまで。これ以上のホテルに泊まる
贅沢すぎるホテルは性に合わない... の続きを読む
CAT?の着陸では、パイロットが手を下すのは翼の後端に付いているフラップと車輪を降ろす作業だけで、あとは自動着陸装置が引き継ぐ。電波高度計が約十五mの高さを示すと機体の姿勢を機首上げ状態にし、約七・五mの高度でオートスロットルーシステムが自動的にエンジン推力を絞り、約一・五mで機体の傾きを修正し、滑走路の中心線に誘導するローカライザーの電波も確認しながらゆっくりと滑走路に接地させる。接地と同時に翼
日本での運用... の続きを読む
地下鉄、発車のチャイムが聞こえ、ホームに走り降りたら、目の前でドアが閉まった時。電車の中の乗客と目が合って、どんな表情をすればいいのか、いつも悩む。或いは切符を買おうとして、券売機の前まで行くと、すっと横から来たオバサンに先を越され、なおかつ、そのオバサンがぐずぐずしている間に発車してしまった時など、そのオバサンを恨むより、自分の不運、もしくは自分の判断の甘さを嘆いてしまう。隣の列に並べばよかった
逆だと不幸の星の元に生まれた気分になる... の続きを読む
今まで行った旅行先で、一番楽しかったのはオーストラリアです。旅行といっても普通の海外旅行ではなく、ホームステイで行きました。当時は高校生で英語もほとんどわからない状態で行ったので、コミュニケーションには多少苦労しましたが、あの地平線に沈む夕日と、ステイ先の牧場の風景は忘れることはできません。もちろん定番のコアラをだっこして記念撮影、みたいなこともしましたが、現地の家に住まわせてもらい、一緒に寝起き
海外旅行で一番楽しかった場所... の続きを読む
家族で国内旅行に行きました。行き先は中国地方の温泉旅行。家族3人で早速出かけました。その当時、私はとても貧乏で、兄か母のお財布をあてにしていました。一応旅館代と少々遊び代はもっていきましたが、お土産代などで、思った以上に使い込んでしまい、帰る頃には数百円しかのこっていませんでした。銀行によろうにも、祝日の夜だったためおろせません。なので、母と兄に正直にお金が無いことをいいました。そしたら、二人とも
家族で国内旅行に行ったときの話です... の続きを読む
19時ちょうど、大陸の太陽がその姿を地平線下に落とす。『シルクロード特快』はこの先、徐州にて北京へと向かう京炉線から朧海線へと進路を変える。列車番号もまた、上りを示す『第52次』に変わり下り列車の『第53次』を名乗る。いよいよ、その進路は西へと向かうのである。早朝4時4百分、洛陽発車のショックで目覚める。夜が白々と明けはじめる。車窓に目を凝らすと、一夜にしてその風景は一変していた。昨日までの、どこ
想像をはるかに超えたもの... の続きを読む
戦後になると、首都圏や大阪圏の各線では朝夕のラッシュ時の混雑率が軒並み二五〇%を超えるようになり、座れなければ読書ができなくなった。各線ともに輸送力増強に努めた結果、今日ではラッシュ時の混雑率が二〇〇%を超える線はほぼなくなったものの、始発駅から乗らなければ座るのが難しい状況に変わりはない。首都圏でいま、読書をするのに最も手軽で快適な車両は、JRのグリーン車ではなかろうか。具体的にいえば、東海道本
読書をするのに最も手軽で快適な車両は、JRのグリー... の続きを読む
うちの子供たちとイスタンブールを旅行した時、次男が小銭を持っておらず、トイレから出てきて、「ノーマネー」と両手を上げていきなり走り出したら、しばらく追いかけてきて、途中から引きかえして行った。取れない奴から取るより、次のお客から取った方が早いことに途中で気がついたのであろう。ホテルのボーイに物をたのむ時も、荷物をタクシーに積み込んでもらう時も、それからタクシーの代金を払う時も、なにがしかのチップを
収入がチップで成り立っている仕組み... の続きを読む
フランクフルトの北方約四〇キロメートル、タウヌス山地の麓の海抜一四四メートルに位置している。年間の訪問客は一〇〇万人を越えるという。バーデン・バーデンや、バートキッシンゲンを上まわる、もと西ドイツ最大の温泉地である。ここは外国からの訪問客は少なく、むしろ、ドイツ人たちの保養地・療養地といえる。一八五〇年代からヘッセン州の大公自身の保養地として計画・開発された町である。タウヌス山地の森林と広大な公園
バートナウハイム(ドイツ)について... の続きを読む
ある時など、インドは夏、旅行に行くものじゃない、暮れから正月にかけてがベストーシーズンだ、たとえ正月でも夏の半袖で充分だ、と人に教えられて、夏仕度で出かけたことがあった。ただし、こちらは旅なれているから、万一のことを考えて、冬物のセビロを一着、それにレインコートとカシミヤのセーターを一枚ずつ用意した。ところが実際に現地に行って見ると、カルカッタからはじまって、バナラシ、カジュラホ、アクラ、ニューデ
上手な旅仕度をしたいもの... の続きを読む
俺が京都に住んでいたときも感じていましたが、保守的というか、余所者を排除する意識が強い土地柄でもあります。もっとも旅館に泊まって優雅な旅をしているぶんには、関係ない。観光都市の化粧した顔を見せてくれるだけです。つまり排他性など感じる余地がない。でもオートバイによる野宿旅だと実感させられます。身分証明がないと、どのように扱われるか。あるいはナンバープレートの地名というものがどう作用するか。本質的な一
保守的な土地柄は野宿には向かない... の続きを読む
宮島行きのフェリー乗り場は、宮島口駅正面の通りの向かいにあった。駅員に乗り場を訊ねたら、左側ですと言うので、そちらへ向かったが、そこは宮島松大汽船という広電グループの運営するフェリー乗り場で、右隣にはJRの運営するフェリー乗り場も並んでいる。広電の駅で訊ねたから松大汽船を教えるのは至極当然だが、それだけ両社の競争は激しいということだろう。広電の一日乗車乗船券を持っていたので、迷わず松大汽船にしたの
世界遺産・宮島を訪ねる... の続きを読む
特急ではなく普通列車のグリーン車には、ちょっとお得な乗り方がある。今、首都圏の中距離電車は、伝統的にグリーン車が連結されている東海道本線と横須賀線のみならず、総武快速線、湘南新宿ライン、高崎線、東北本線(宇都宮線)、そして常磐線にまで二階建てグリーン車か各列車に二両ずつ連結されるようになった。これだけグリーン車連結列車が増えると少しは乗ってみたくなるが、これか意外に安く乗れるのである。この手のグリ
首都圏中心の普通列車のグリーン車... の続きを読む
旅を再開すると、スタッフのお姉さんが現れて、ゲームをするという。これは各客車ごとに行っているもので、ジャンケン・ゲームである。お姉さんの「最初はグー」という掛け声とともに、右手を高く上げてジャソケンをする。あいこも負けなので、急速に勝ち残った人は減っていく。私はあっけなく三回とも初戦敗退。どうせ駄目だと思ってチャレンジした最終戦の四回戦で、他の乗客かあっけなく二回目で全滅してしまったので、幸運にも
ジャンケン・ゲームでピンバッジをゲット... の続きを読む
スケジュールの概略が決まったら、次は地図を見てみよう。地図は学校で地理の授業用に使った地図帳でも間に合うか、細かな情報を得たいのであれば、各地のローカルな情報が盛りだくさんなものがよい。地図帳であれば大部なものとなるが、幸い最近はネダ地図か充実していて便利だ。妄想プランを見ていこう。まず常磐線から始める。水戸までは内陸部を通っていく。地形上のポイントは筑波山、牛久沼、霞。浦などだが、湖沼はそれに沿
地図を見て車窓を想像する... の続きを読む
鹿島神宮駅は一本のホームの両側に線路がある高架駅だった。東京方面へ向かって左側、が大洗鹿島線の発着ホームで右側がJR鹿島線の発着ホームとなっている。したがって、それぞれの列車を降りた乗客は、ホームを横切って別の列車に乗り継げるようになっている。発車予定時刻の一〇分ほど前に、鹿島サッカースタジアム駅方面から「ニューなのはな号」がやってきた。意外なことに大洗鹿島線の発着ホームに入ってくる。臨時列車だか
「ニューなのはな号」登場... の続きを読む